2021.07.27
そんな想いを持って、2020年11月に「Cafe&Music River Door(リバードア)」をオープンされたのが、オーナーの畑山親雄さん。
無類の音楽好きであり、ビートルズの大ファンでもある畑山さんですが、お店を開くまでには「10年の構想期間」が必要だったとのこと。
そこには
長い年月をかけて、畑山さんがお店を開くまでにどんなストーリーがあったのか?
本インタビューでじっくり語って頂きました。
※畑:畑山さん、イ:インタビュアー
畑「このあたりには気軽に楽器を持って行って、歌えるところが無いんですよ。でも音楽をしている人は、発表の場に飢えてます。かといってライブハウスを使うのは敷いが高い・・・だから、そういうアーティストの人たちに場所を提供したいと思ったのがきっかけです。」
イ「そもそも、音楽を始めたのはいつですか?」
畑「ギターを始めたのは中学校3年生のころ。家に遊びにきた友達が弾いていたギターに衝撃を受けたのがきっかけでしたね。」
※時間がある時には、ご自身の歌声を披露されることもあるとか。
畑「バンドもしていましたが、だんだん歳を重ねるごとにバンドメンバーも社会人になって、自然解散しちゃったんです・・・でも、第二の人生として音楽を仕事にできないのかな、とずっと思ってました。でも実際カフェという形で、具体的なアイデアになったのが10年前でしたね。だから単に思いつきでお店を開こうと思ったわけでは無いんです。」
畑「そんな経緯で去年の3月に定年になったので、このタイミングでオープンしようと思ったんです。」
イ「長い期間をかけてやっと出来上がったんですね。」
畑「しかも、お店の半分は自分で作りました(笑)半分は専門家にお任せしたんですが、この部屋の壁なんかは自分で作ったんですよ。」
イ「えー、そうなんですか!すごくこだわった内装ですよね?」
畑「はい。キャバンクラブと言ってビートルズがデビュー当時、ライブをしていたお店をモチーフにしています。ちなみに、これはそのお店で使われていた壁の一部なんですよ。」
イ「うわ、これ本物ですか?すごい・・・」
畑「ちゃんと本物である証明書もありますよ。お客様も来店されると、これを触っていきます。」
※そう言って見せてくれた「本物のブロック」がこちら。
イ「ビートルズファンにはたまらないですね。ちなみに来店されるのは、どれくらいの年代のお客様が多いんですか?」
畑「色んな方がお見えになりますが、30代くらいが多いですね。この間はわざわざ千葉から来てくれた人もいたんですよ。しかも、その方は次に大阪のお友達を連れてきてくれて、すごく嬉しかったですね!」
イ「その方も、よほど楽しかったんですね!」
畑「でもまだまだ知名度は低いし、もっと沢山の地元の方にも是非来てほしいです。そのために実は改善しないといけない課題があって・・・」
イ「それはどんな事ですか?」
畑「ある方から『お店に入りづらい・・・』って言われたことです(苦笑)だから入りやすいように、今も外観を整えているんですよ。」
※この看板が目印です。
※表玄関はこちら
イ「では、畑山さんにとって東吾妻はどんな場所ですか?」
畑「会社員時代に全国あちこち住みましたけど、やっぱ東吾妻は地元ですし、落ち着きますね。田舎でも良い場所ですよ。」
イ「これから東吾妻をどんな町にしたいと思いますか?」
畑「例えば、隣の中之条町は芸術に力を入れています。それに対して東吾妻は田舎ならではの『地域コミュニケーション』に力を入れたら良いと思うんです。実はこのお店ができるまで、この地域ではカフェが一件もなかったんですよ。」
イ「え、そうなんですか!?」
畑「地域の方々が楽しくコニュニケーションが取れる。そのために気軽に地元住民が集まれる場所にしたいんです。音楽を使えばそれが出来ると思います。」
イ「確かに、音楽そのものがコミュニケーションですよね」
畑「はい。音楽好きはもちろん、地元の方に来てほしいです。中には長い時間ゆっくりとされる方も多いですよ(笑)」
イ「それくらい心地が良い空間、ということですよね!」
畑「もっと沢山の方に来て欲しいのですが、実際お店をやってみたら1人では大変で(笑)だから今はまだメニューも少ないのですが、今後少しずつ増やしていきたいと思っています。そのうちお店を手伝ってくれる人も募集できたら良いですね。」
イ「なるほど、ちなみにオススメのメニューは何ですか?」
畑「1番は珈琲ですね。食べ物ではナポリタンやトーストがオススメです。コーヒーはオリジナルのブレンドで作っています。」
※オリジナルブレンドのコーヒー
※大人気!定番メニューのナポリタン
沢山の楽器と音楽(たまに畑山さんのアツい歌声)に囲まれ、自慢の珈琲と美味しいトーストが頂けるお店・・・それが「Cafe&Music River Door」です。
音楽好きにはもちろん「地元コミュニケーションの場」として、今後多くの人に親しまれるお店になる様子が目に浮かびました。
畑「吾妻に良い風が吹くように、これから頑張っていきたいですね。」
イ「私も応援しています!」
実は、畑山さんが作曲をされた「吾妻の風」という、地元のことを歌った曲があります。畑山さんはまさにそのタイトル通り「吾妻に新しく心地よい風」をもたらしてくれるような存在です。
・ステージで歌を歌いたい!
・楽器を披露する場所がほしい!
・ふらっと立ち寄れて、ゆっくりできる場所がほしい。
・地元の方同士でコミュニケーションを取りたい。
・畑山さんとおしゃべりしてみたい。
そう思ったら、是非「Cafe&Music River Door」にお立ち寄り下さい。
運が良ければ畑山さんの歌が聞けるかもしれません。
畑山さんの歌っている様子はこちらで見られます。
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(インタビュー・記事:岩下 知史)